この塾には、小学校から通ってきていただいているAさんという現在中3の生徒さんがいます。
前にも紹介しましたが、新みやぎ模試では常に上位の成績を収めるとても勉強のできる生徒さんです。
中学校の定期テストでも常に学年1位をキープし続けています。
そのAさんが、中1の時に一度だけ学年2位になったことがありました。
500点満点中487点だったので、決してAさんの出来が悪かったわけではありません。
その時に学年1位になったのはB君という子だったのですが、そのB君がなんと、夏休み後にこの塾にやってきました。
そう、まさに「ライバルがやって来た!」です。
たまたま親御さん同士がお知り合いだったのでこちらの塾をご紹介いただいたそうなのですが、Aさんはもしかしたら嫌かなあと思い、それとなくAさんに聞いたところ、
「怖いです~。」と言いつつも、目が輝いていたのを私は見逃しませんでした。
事実、それからのAさんの勉強量が非常に増えました。
塾帰りに持って帰るテキストの量が格段に増え、いつも重そうにしながら帰っていきます。(塾は置き勉を許可しており家庭学習に必要なテキストだけ持ち帰るスタイルです)
自宅学習の成果を見せてくれる時も、小さな文字でびっしりと埋め尽くされたノートになっています。
今回に限っては明らかに良い効果となるライバルの出現でした。
B君は最初、Aさんにとっては本当に怖い存在だったのかもしれませんが、知らないうちに何か自分にスイッチを入れてくれるような、そんな存在になったのかもしれません。
「ライバル」を広辞苑で引くと「競争相手、好敵手」と出ます。
まさに好敵手ですね。
そしてB君も負けてはいません。
直近の新みやぎ模試では、数、英、国の3科目では県内1位でした。(ちなみにAさんは県内2位でした)
B君はこれまで独学で勉強してきました。
つまり今までは「見えない相手」もしくは「自分自身」と闘ってきました。
それが今は、塾に来ればいやでも刺激を受けるライバルがそこにいます。
黙々と勉強する姿が目に入ります。
二人とも塾では全く会話はないのですが、お互いに刺激し合っているのをひしひしと感じます。
この二人を見ているといつも「赤毛のアン」のアンとギルバートを思い出してしまいます。
(私は男子ですが「赤毛のアン」シリーズの愛読者です)
アンとギルバートはお互いを常に意識しながらもある出来事がきっかけで5年間口をきかないのですが、その地区の1,2位の学業成績を争う好敵手になっていきます。
それとすごく似ています。
こんな関係を身近で見ることなんて、ありそうで無かった経験なので少し興奮しています。
お二人の第一志望校は今のところそれぞれで違うのですが、この「ライバルの存在」という最大のメリットを受け続けてもらえたらと思います。
自画自賛ですが、いい環境を提供できているなと感じます (^^)
さて、こんな二人にこの塾はあと何をしてやれるのか、
なのですが、こういった上位層の子たちにはこれといった「大きな穴」はもはやありません。
でも「小さな穴」はまだまだたくさんあります。
そういった小さな穴を埋める作業のお手伝い、もっと言えばその小さな穴を効率よく見つけるお手伝いがこの塾にできることだと思っています。
ちなみに先述した新みやぎ模試の結果ですが、数英国の3科目では県内1位(B君)と2位(Aさん)でしたが、数英理社国の5科目になると県内7位(Aさん)と13位(B君)にやや下がります。
つまり理科と社会については、まだまだ「小さな穴」は存在するということです。
具体的にすべき事ですが、難易度の高い問題をやると同時に、過去問による実践タイプの問題、それも県内の過去問に留まらず他県の問題にも数多く触れることで、より効率よく小さな穴も埋められていくと思います。
教材で言うと、
・精選全国高校入試問題集
・3年間の高校入試セレクト
などの塾専用教材や、市販本では、
・全国高校入試問題正解
などが使えると思います。
来週からは中学生の生徒さんとの二者面談、そのあとは保護者面談と忙しくなりそうです。