「ケアレスミスが多い」は、本当にケアレスミスなのか?

わかば学舎は自習型の塾ですが、生徒さんがテキストの問題を解いた後、最初の丸付けは基本的に私がしています。

毎日たくさんの回答を見ていると、いろいろな間違いがあります。

「まだ内容を理解できていない間違い」や、「考え方そのものを勘違いしている」こともあります。

一方で、とても多いのがいわゆる「ケアレスミス」です。

数学なら、

・マイナスを付け忘れる。

・数字を写し間違える。

・途中の計算は合っているのに、最後の足し算で間違える。

英語なら、

・三単現のsを忘れる。

・過去形にしていない。

・進行形のbe動詞を忘れる。

などです。

丸付けをした後の生徒さんからは、「ああ(^_^;)」や「ですよね(^_^;)」と言われることもよくあります。

確かに、その問題の解き方は理解していたようです。

だから、

「じゃあ、これはケアレスミスだね」

で終わらせたくなる気持ちも分かります。

しかし、

『ケアレスミスも含めて、その時点での実力』

だと私は思います。

「分かっていたから大丈夫」としてしまうと、いつまでたっても同じ間違いを繰り返してしまいます。

実際、答案を見ていると、同じ生徒さんが何度も同じ種類のミスをすることがあります。

✔ 昨日もマイナスを忘れた。

✔ 今日もマイナスを忘れた。

✔ そしてテストでも同じところで点を落とした。

 

一度だけなら、たまたまかもしれません。

でも、何度も繰り返すのであれば、それはもう単なる「うっかり」ではありません。

その子の解き方の中に、間違いやすい何かがあるということです。

 

✅途中式を頭の中だけで処理しているのかもしれません。

✅問題を最後まで読まずに解き始めているのかもしれません。

✅答えが出た瞬間に安心して、確認する習慣がないのかもしれません。

 

つまり、ケアレスミスにも原因があります。

テストで90点を取ったとき、

「ケアレスミスがなければ100点だった」

と言うことがあります。

でも、毎回同じように10点を落としているのであれば、その90点が今の実力なのだと思います。

 

「本当は100点取れる力がある」ということと、「実際に100点取れる」ということは、似ているようで違います。

 

勉強では、知識を持っていることだけでなく、持っている知識を間違えずに答案に出せることまで含めて力です。

だからこそ、ケアレスミスをなくすために必要なのは、

「次は気をつけよう」

という気合いではないと思います。

 

✅マイナスを忘れるなら、どう書けば忘れにくくなるのか。

✅問題を読み違えるなら、どこを確認すればいいのか。

✅計算間違いが多いなら、途中式の書き方に問題はないか。

 

自分のことって意外と自分では分かっていない人が多いです。

それでも、自分がよくするミスを知って、それが起こりにくいやり方を作っていく。

そこまでできて、初めて実力が一段上がるのだと思います。

 

ケアレスミスは、「惜しかった」で終わらせるのではなく、自分の勉強の仕方を見直すタイミングととらえましょう。