みやぎ模試県内2位の生徒に見る、他者との違い②

前回ブログでは、振り返り学習(学び直し)、つまり忘れてしまった箇所を覚えなおす作業、または忘れていないかを再確認する作業が、模試や実力テストの得点力を上げるための最大の近道だと言いました。

 

ただ、この「振り返り学習」。わざわざ言われなくても、なんとなく大切なことは大体の人が知っていますよね。

にもかかわらず、実際にそれを実行できる人はと言うと、ほんとに少数です。

 

なぜなんでしょうね?

 

振り返り学習が出来ない人に聞くと、

「今習っているところの勉強だけで精いっぱいなのに、どうやったら昔の範囲まで勉強し直せるのか、そんな時間なんてないよ

という答えが返ってくるかもしれません。

 

そんなことはありません。

 

時間なんていうのはいくらでも作れるものです。

毎日学校の宿題に追われていたとしても、その前か後のわずか10分を振り返り学習にあてるだけで十分です。

その毎日の10分は、1年間にすると3650分、なんと60時間にもなります。

毎年60時間を振り返り学習にあてることが出来れば、忘れてしまう学習内容は劇的に減ります。

一過性ではない本当の実力が身につきます。

 

簡単なことです。

その10分を”意識的に”毎日の勉強時間に組み込んでみましょう。

つまり「ルーティン化」です。

ルーティンとは決まった動作を繰り返すことで「日課」とも言い換えられます。

 

野球界のレジェンド、イチロー選手は「ルーティンの天才」とも言われています。

朝食に食べるものから始まり、試合前の準備、練習メニュー、試合中の身体の動かし方に至るまで、厳密に毎日同じ動作になるようルーティン化しています。

 

そもそもイチロー選手のルーティンというのは、試合の打席に完全に集中できるようにするため、その一瞬に最大のパフォーマンスが発揮できるようにするため、それ以外の生活をいかに”ノーストレスな状態”にしておくか、ということのために行われているのだそうです。

 

ある大きな目標を達成するために必要な小さな一つ一つの事を、意識的に日常生活にルーティンという形で落とし込んでいくという作業は、勉強においても全く同じことが言えるのではないでしょうか。

 

つまり、勉強における最大の目標を”入試や模試で高得点を取ること”とした場合、「学校の宿題の前後に必ず10分の振り返り学習時間をつけること」を日常生活のルーティンとすることは、非常に有効な手段となります。

そしてそのくらいのルーティンであれば、一流選手のイチロー選手でなくとも誰でもすぐにできることの一つだと思いませんか?

 

でも、そんな些細な一歩を踏み出せるか否かで、勉強の成果というのは意外と大きく変わってくるものなのです。

 

これはイチロー選手の言葉です。

「夢や目標を達成することには一つしか方法がない。小さなことを積み重ねること。