今日は作文教室からの一コマ。
いつも人と同じような文章になってしまう。なかなかオリジナリティのある文章が書けない。
こういうことはよくあると思います。
ただそれは、人と同じ価値観を持っているということにもなるので、共感してもらいやすいし、書き方によってはとても説得力のある作文ができると思います。
ですので、人と同じような文章でも決して悪くはありません。
悪くはないのですが...
はっきり言って面白くありません。(^_^;)
それは、結論がなんとなく読めてしまうからです。
驚きや新たな発見が無いので、もっと先を読んでいきたいというふうにはなりにくいからです。
では、どうしたら驚きや発見のある、オリジナリティあふれた作文が書けるようになるでしょうか。
というわけで、
今回のテーマは『常識を疑ってみよう』です。
(先生)
「世の中には、『常識』と思われていることがいくつもあります。
たとえば、こんなことです。
雲一つない晴天の日 → いい天気の日だ
冬に温かい飲み物を飲む → うれしいことだ
何事も自分の頭で考えること → 正しいことだ
地球温暖化が進むこと → 悪いことだ
本当にそうでしょうか?
(ある生徒)「砂漠で死にそうな人」
・・・
(先生)「では、”地球温暖化が進むこと”が”いいこと”なのは、どんな時?」
(ある生徒)「夏気分を秋でも味わえる!」
(先生)「おお、それめっちゃいいです。前向き!」
(ある生徒)「日焼けが好きな人は年中焼ける。」
(先生)「それもいいね!」
(先生)「すごく寒い地方の人たちの暮らしが楽になる、なんていうのもあるかもね。まじめ…キリッ。」
今日はこんな感じの授業でした。
オリジナリティのある作文というのは、ほかのみんなとは別の発想や考え方で書かれた文章のことです。
そして、みんなとは別の発想や考え方にする一番簡単な方法は、『常識を疑う』ことです。
作文の題名で、
『晴天の日に私がしたい事』よりも『晴天の日が大キライなわけ』の方が読みたいと思うし、
『地球温暖化の問題点』よりも『地球温暖化を歓迎する人たち』の方が読みたくなります。
作文が苦手だ、何を書いていいかわからない、という人は、この『常識を疑う』作戦で文章を書いてみるといいです。
そうして書いた作文はきっといつもより『光る文章』になっているはずです。