この教室での授業をオンライン授業に切り替えてから3週間が経過しました。
最初は、音が出ない!画像が映らない!と言っては親を呼んでいた生徒さんも、今は何の問題も無く一人で(オンライン)塾に来てくれます(^^)
ここまでやって来ての感想ですが、多少面倒だったり不便だったりということはあるものの、普通に授業としては十分成り立つと感じています。
うちのような個別指導塾の場合は特に、生徒さんと一対一で話しながら、表情や話し方から理解度を確認して次の指示出しをするので、このテレビ電話形式になったとしてもやる事は一緒、あまり違和感なくやれるのかなあと思います。
あと、思わぬ効果というか発見ですが、生徒さんたち、もしかして前より集中して勉強してる?
気のせいかもしれませんが、この子こんなに集中して勉強出来る人だったっけ、という人が複数人いらっしゃいます。
画面を通してだと先生にずっと見つめられているような気がするんでしょうかね。
面白いですね^_^
塾では以前から、各科目の進度を確認するための「ワーク達成表」を使用していましたが、これに急遽「勉強手帖」なるものを作って生徒さんにお渡ししています。
この「ワーク達成表」と「勉強手帖」が、今の生徒さんと私を結ぶ頼もしいツールになっています。
毎日の授業が始まると、まずこの二つを確認して、生徒さんのテキストの進み具合や勉強時間を教えてもらっていますが、これがとても重宝しています。
今年新たに準備した「勉強手帖」ですが、これは毎日の時間を管理するものです。
予定の時間ではなく、実績のみの時間です。(本当は予定もあると一番いいのですが、そうするとハードルが一気に上がってしまうので、まずは実績のみです。)
主には勉強時間の実績を記入してもらうのですが、それ以外の時間(学校、部活、食事、休けい)も記入してもらうことで、少ない時間の中から何とか勉強時間を見つけてもらい、勉強のリズムを早く作ってもらいたい、と思っていました。
ところがこのコロナです。
長期休校となり、逆に子供達には時間が有り余っている状態です。
この有り余る時間の中から、果たして子供達は、勉強時間をどれだけ割り当ててくれるでしょうか?
残念ながら、自力で時間を管理出来る子はほぼおりません。
そこには親御さんや、塾の管理が必ずと言っていいほど必要となってきます。
休校となってから2ヶ月が経ちましたが、子供達の学力に大きな差が出てきているのは明らかです。
塾の生徒さんにつけてもらった勉強手帖では、最初1週間での勉強時間が、一番少ない人で6時間、一番多い人で44時間でした。
その差38時間!
これは、普通に学校に行っていた場合には出ない差です。
休校となった3月から今日まで9週間過ぎているので、単純計算で38時間×9週間=342時間もの勉強時間の差が出来ていることになります。
これで学力に差が出ないわけがありません。
この休校措置があと何週間続くか分かりませんが、この差はさらに広がります。
また一番心配なのは、学校が再開してからおそらく始まるであろう「猛スピード授業」に、着いて行けなくなる子たちが続出するのではということです。
今はそのために、出来るだけ予習を進め、本来習っているであろう単元を着々と進めておくことが重要です。
5月の連休といっても基本は自宅にいるでしょうから、この期間も十分勉強時間は確保できるはずです。
塾もお休みにするはずでしたが、連休中に4日間、『オンライン勉強会』を実施することにしました。
インターネット上に「自習室」を作り、そこに塾生さんそれぞれが映像付きで参加してもらい、毎日3時間をそこで勉強しながら過ごします。
勉強内容は何でもOKですが、必ず自分の体の一部(手元など)が映るようにします。
そうすることで、生徒さん同士で意識し合いながら、勉強しないといけないという状況になるといいなと思っています。
今日で2日目のオンライン勉強会が終わりましたが、ほぼ全員が参加して、学校から出された宿題をやったり、教科書を先読みしたりしてたようです。
小・中・高校生が一緒に勉強している感じもなかなか良かったです。
今までこの塾には自習室がありませんでした。
理由は単純にそのスペースが無かったからなのですが、今回たまたまオンラインにしたことで、念願の(?)自習室が出来てしまいました(^^)
新型コロナの影響で嫌な事ばかりが続きますが、その中でも少しでも何か生徒さんの力になれるような「新型わかば学舎」になりたいと思います。
『やれることは全てやる』の精神ですね。