言うまでもなく英単語の暗記は英文読解の基本です。
多少文法を忘れてしまっても英単語を知っていれば英文の内容はある程度理解できるものです。
逆に、英単語が分からないため、最後まで文章を読んでも一体何のことについて書かれたものなのか結局分からなかったということになってしまいます。
日本人は傾向として、文法は得意だが会話は苦手だと言われています。
それも実は単語力がないためです。
せっかく文章の構成は作れるのに、中に入る単語が分からないために結局会話が成り立つまで相当な時間が経ってしまいます。
また、三年後から始まる大学入試改革による大きな変更点の一つには、英語の4技能(読む・聞く・話す・書く)全てで評価することが決まっています。
今のセンター試験には無い、「話す・書く」が追加となることで、より能動的に、自分から英語を表現する能力が問われます。
「自分から英語を表現する」ために不可欠なもの、それも単語力です。
英単語の暗記。
とても大事なことなのに、あまり積極的にやらない人が多いのはなぜでしょう?
それはきっと、英単語を大量に覚えるのが大変で、しかも面白くないからですね。
ただ暗記しろと言われても、そう簡単に覚えられるものではありません。
それならと、なるべく手軽に、いつでもどこでも取り出せて、なおかつ学校のテスト勉強に直結するような単語帳は無いかと探しました。
ありました。「ポケタン」。
スマホより小さいサイズ。1ページに8単語ほど。
1単語当たり、英単語・読み方(発音)・品詞・和訳のみ記載。
更に学校の教科書に対応しているので、習う順番にどんどん覚えられそう。
これはいいと思い、塾では三年前より毎年希望する生徒さんに配布しています。
塾用教材なので市販はされていないようですが、もしかしたら同じような単語帳が本屋さんにもあるかもしれません。
テスト勉強をする時に、単語の暗記を後回しにする人がいますがもったいないです。
練習問題を解きながらそこで出てきた単語をその都度調べるというやり方もありますが、効率が悪い上になかなか先に進まずやる気の減退にもつながりかねません。
まるで戦場に丸腰で挑んで、前進と撤退を繰り返しているようなものです。
まずはしっかりとした装備(単語力)を固めましょう。
そしてできるだけ短時間でその装備を完了すること。これが重要です。
本当の戦いはその後からですからね。
もしこれから本屋さんで新しく単語帳を探そうという方に一つアドバイスです。
単語の説明が詳細だったり例文が豊富にあるという観点というよりは、どれだけお手軽に単語練習が終えられるか、という観点で選んでみてはいかがでしょうか。