今まで中学受験生のみを対象に、通常授業の一部として作文の指導もしていましたが、どうしても通常授業の時間内では伝えきれないことがあったり、生徒さんの作文をじっくりと読み込むことができないという不満が私の中にありました。
また、そもそも中学受験を考えていなかったり、受験するかはまだ分からない年齢のお子さんの場合、ただ作文を上手に書けるようになりたいと思っても、なかなかその環境を作ってあげることができていませんでした。
というわけで、『作文教室』はじめました。
昨日はその第1回目。
実は作文はあまり好きじゃないという子もいましたが、そういう場合はある程度「型」にはめながら書き進めると意外とスラスラ書けるようになってきます。
作文なんだから自分の気持ちを思ったように書けばいいんだ、というのはその通りなんですが、そう言われてすぐに「伝わる作文」を書ける人はなかなかいません。
作文は自己満足ではいけないと思うのです。
その文章から、書き手の伝えたいことがきちんと読み手に伝わる文章にしなければ意味がないと思うのです。
「作文の型」もその伝わる作文に近づくための1つの手段です。
昨日はこんな説明にやや熱くなり、最後はかけ足の説明になってしまい少し反省です。
ただ、次回以降も作文に対する私の思いみたいなものも含めて、伝える場があるというのは本当にうれしいことだなと感じています。
途中、「春に関係する言葉」をできるだけたくさん出してみよう、というコーナー(?)をしたのですが、最初の10個くらいはポンポンとすぐに出るのですが、それ以降なかなか出てきません。
”見えるもの”じゃなくても”気持ち”でもいいんだよ、というと「うれしい」という子もいれば「悲しい」という子もいて、なかなか興味深い時間でした。
今日の宿題のテーマは、「好きな野菜」です。
その野菜の姿や味を思い浮かべながら、自分が好きな理由をめいっぱいアピールしてみてくださいね。
「伝わる楽しさ」を体験すればするほど、作文は楽しいものになります。