パズル道場の体験授業に来てくれました。

 

5月開講予定のパズル道場に、早速小3の生徒さんが体験授業に来てくれました。

 

(ジュニア検定3級問題より)

 

体験授業なのでもちろんパズルを解いてもらうのですが、パズル道場では先生は決して答えを教えません

答えがまちがっていても正解を教えません。

基本的にヒントも与えません。

 

どうして先生が何も教えてくれないかと言うと、それはこのパズル道場が、正解を出すための場所ではないからです。

このパズル道場での一番の目的は、生徒の皆さんの「考える力」(思考力)を付けることです。

その「考える力」がどこで付くかというと、「あーでもない」「こーでもない」と考えている時間、そこで付くんです。

 

だから、途中で分からない問題が出てきても、全然心配しなくてOKです。

逆にラッキーだと思ってください。

 

そんな問題を、何とか解いてやろうと試行錯誤している時間、法則を見つけてやろうとしている時間、その時間こそが「考える力(思考力」が伸びる瞬間となります。

 

(ジュニア検定2級問題より)

 

今回来られた生徒さんも、最初の2,3問は順調に解けたものの、ある問題に来て試練が待っていました。

問題の条件に合わずなかなか正解にたどり着けません。

通常のパズル道場もそうなのですが、なかなか正解にたどり着けないようなときでも答えやヒントは教えません。

ただその場合には、一回その問題から離れて別な問題に変えてみることもありだよと提案してみます。

全然できない問題でも、少し期間を空けるとあっけなく解けてしまうことはよくあることです。

 

今回もこの生徒さんには、「難しい時は別な問題にしてもいいよ」とアドバイスしました。

ところが、今回の生徒さんは首を横に振って同じ問題に挑み続けました。

そして、何回も消しゴムを使ったのち、とうとう条件に合うたった1つだけの答えにたどり着くことができました。

体験授業の中とはいえ、確実に「考える力」が付いた瞬間です。

 

後半は生徒さんのお母さんも参加しての立体4目並べ対戦をして、あっという間の体験授業が終了しました。

 

パズル道場のパズルは、ただのパズルではありません。

「考える力」を強化するためのパズルだけを厳選して使用しています。

 

「地頭は生まれつき」と思っている方もいるかもしれませんがそうではありません。

人の能力は「鍛えることで伸びていく」ものです。

思考力も例外ではありません。

鍛えることで、思考力も必ず伸びていきます。

2023年4月30日 | カテゴリー : 塾の最近 | 投稿者 : わかば学舎

作文教室はじめました。

今まで中学受験生のみを対象に、通常授業の一部として作文の指導もしていましたが、どうしても通常授業の時間内では伝えきれないことがあったり、生徒さんの作文をじっくりと読み込むことができないという不満が私の中にありました。

また、そもそも中学受験を考えていなかったり、受験するかはまだ分からない年齢のお子さんの場合、ただ作文を上手に書けるようになりたいと思っても、なかなかその環境を作ってあげることができていませんでした。

 

というわけで、『作文教室』はじめました

昨日はその第1回目。

実は作文はあまり好きじゃないという子もいましたが、そういう場合はある程度「型」にはめながら書き進めると意外とスラスラ書けるようになってきます

作文なんだから自分の気持ちを思ったように書けばいいんだ、というのはその通りなんですが、そう言われてすぐに「伝わる作文」を書ける人はなかなかいません。

作文は自己満足ではいけないと思うのです。

その文章から、書き手の伝えたいことがきちんと読み手に伝わる文章にしなければ意味がないと思うのです。

「作文の型」もその伝わる作文に近づくための1つの手段です。

 

昨日はこんな説明にやや熱くなり、最後はかけ足の説明になってしまい少し反省です。

ただ、次回以降も作文に対する私の思いみたいなものも含めて、伝える場があるというのは本当にうれしいことだなと感じています。

 

途中、「春に関係する言葉」をできるだけたくさん出してみよう、というコーナー(?)をしたのですが、最初の10個くらいはポンポンとすぐに出るのですが、それ以降なかなか出てきません。

”見えるもの”じゃなくても”気持ち”でもいいんだよ、というと「うれしい」という子もいれば「悲しい」という子もいて、なかなか興味深い時間でした。

 

今日の宿題のテーマは、「好きな野菜」です。

その野菜の姿や味を思い浮かべながら、自分が好きな理由をめいっぱいアピールしてみてくださいね。

「伝わる楽しさ」を体験すればするほど、作文は楽しいものになります。

 

 

 

2023年4月9日 | カテゴリー : 塾の最近 | 投稿者 : わかば学舎

保護者面談を終えて

今週の土日を利用して塾生保護者の皆さんとの面談を実施しました。

 

今回私の方からは主に、春から塾の形態を変えることへのご説明をさせていただきました。

具体的には、宮城県内の進学校および準進学校と言われる「上位校」を目指す生徒さんたちを応援する塾に特化していきたいということを申し上げました。

 

上位校というと、そういう学校に入れる人しか塾に通えないのでしょうかというご質問があったのですが、決してそういう訳ではありません。

向上心があり、勉強に対して真摯に向き合うことができる人であれば基本的に誰でも大歓迎です。

そして今在籍している生徒さんのほとんどはその素養をすでにお持ちだと思っています。

更に言うと、そういう意識を持った人というのは、たいていは最終的に上位校と言われる学校への進学を希望しています。

そんな考えもあり、上記のような分かりやすい表現としました。

 

また私から保護者の皆さんに対しては、生徒さん全員が上位校を目指せるようにするため、今後どのような取り組みをしていきたいかについても具体的なお話しをさせていただきました。

その中で、やはりどうしても、今まで以上に生徒さんへ課す課題やテストが増えるということもご説明しご了解をいただきました。

嬉しいことに全くと言っていいほど否定的な意見は聞かれず、非常に好意的に受け取っていただいたようでした。ありがたいことです。

 

ある生徒のお母様からは、今回の塾形態の変更については生徒さんにも良い効果があったと伺いました。

今まではなんとなく今の実力で行けそうな学校でいいのかなと思っていた生徒さんが、今回の変更を機に目標校を上位に上げたことで今までよりも真剣に勉強に向かうようになったようだとのこと。

 

めちゃくちゃ嬉しいです。

 

どんなきっかけであれ、生徒さんが安易な道ではなく、自分の可能性を信じてより険しい道に一歩踏み出せたのであれば、それだけでやってよかった気がします。

 

保護者の方との面談は、こちらの考えややりたい事を誤解なく伝えられる場であると同時に、保護者の方からは様々な「気づき」を得ることができます。

生徒さんの言動の理由であったり、意外な気持ちだったり、時には私さえ気づかない塾の良さだったりも教えてもらえます。本当にありがたいと感じています。

 

さあ、次は学力テストと生徒との個人面談が待っています。

 

次につながる何かをより具体的にアドバイスできるよう、しっかり準備したいと思います。

 

2023年2月6日 | カテゴリー : 塾の最近 | 投稿者 : わかば学舎

二華中合格! この2年間の軌跡。

昨日、塾生A君の親御さんより、仙台二華中に合格しましたとの嬉しいご報告をいただきました。

合格、本当におめでとうございます!

 

4月からは二華中生として中学生活をスタートすることになりますが、おそらく今まで以上に刺激を受ける人たちと出会えると思います。

楽しみですね。

 

さて5年生の4月から入塾して来たA君ですが、学校での勉強は問題なく理解できるタイプで、先取り学習も十分できると判断したので、その年の夏休み前までには5年生の算数は勉強し終えていました。

 

そこからはひたすら二華中の総合問題対応の勉強を継続していましたが、小6の中ごろまではA君のご家庭では実はそれほど受検熱は強くなく、難しそうなら無理に受検しなくてもいいのではというお考えでした。

ただA君はマイペースなりに与えられた課題は確実にこなし、数少なく受けた二華中模試でも全体の真ん中くらいの成績を維持していました。

 

A君の良さは、一言で言うならば「ある一定の努力を継続できる力」を持っていることだと思います。

5年生から始めた日々の勉強は、恐ろしく単調なものに思えた時期もきっとあるはずです。

それでもA君は、一度たりとも宿題を忘れたことがなく、またその内容も毎回よく考えて解かれた跡がありました。

 

私は常々思うことがあるのですが、それは「天才に努力されたら誰も敵わない」ということです。

A君が天才かどうかは別として、ある一定の能力や技術を持っている人が、ある一定の努力を継続したら、ほとんどのことは叶うのではないかなと思っています。

今回のA君の合格を見て改めてそう感じています。

 

さて、受験勉強の後半では、開講したばかりの作文教室や冬休みの特訓教室にも参加しながら、毎日10ページ以上の自宅学習課題にも頑張って取り組んでいました。

 

また、最後の1か月で重視したことは時間との闘いです。

時間とは試験時間のことです。

総合問題50分、作文40分の時間を意識することは非常に大事なことなのですが、慣れていないと小学生が時間配分を意識することはかなり難しいことでもあります。

 

試験時間を意識するため、最後の1か月は塾に来るたびに総合問題または作文の模擬試験を受けてもらいました。

 

総合問題はどこに難問があるか分かりません。

最初の方の問題に難問があった場合、そこに多くの時間を割いてしまったためその後の簡単な問題にたどり着けなかったり、慌てて解いたためにうっかりミスをしてしまったりする場合があります。

 

こうならないためには、少し考えて難しいと判断した時はその問題をいったん諦め、次の問題に取り掛かかること、そして時間が余った時に飛ばした問題をもう一度トライする、がベストな方法です。

 

大人にとっては当たり前と思うかもしれません。

ただこれを確実にできるのは高校生以降です。

中学生でも定期テストや模試を何度か受けているうちにやっと身につく技術です。

ましてや初めて受検を経験する小学生がこういった時間配分を本番で意識することは非常に難しいことです。

 

こういった観点から、最後の1か月はこれでもかというほど毎回模試を解いてもらい、時間配分や解く順番を意識しながら解答の精度を高めるという訓練を行いました。

 

もし仮に、今回二華中に合格出来なかったとしても、A君はたくさんの技術を身に付け中学に進学することが出来たでしょう。

難問にチャレンジする力はもちろん、ある一定の努力を継続する力時間を意識する力最善の方法で問題を解く柔軟性など、今後どのような場面に遭遇したとしても、即戦力となる力を自分に装備することが出来ました。

 

今後の飛躍を大いに期待しています。

A君、おめでとう!

 

オンライン授業を3週間してみて

この教室での授業をオンライン授業に切り替えてから3週間が経過しました。

最初は、音が出ない!画像が映らない!と言っては親を呼んでいた生徒さんも、今は何の問題も無く一人で(オンライン)塾に来てくれます(^^)

 

ここまでやって来ての感想ですが、多少面倒だったり不便だったりということはあるものの、普通に授業としては十分成り立つと感じています。

 

うちのような個別指導塾の場合は特に、生徒さんと一対一で話しながら、表情や話し方から理解度を確認して次の指示出しをするので、このテレビ電話形式になったとしてもやる事は一緒、あまり違和感なくやれるのかなあと思います。

 

あと、思わぬ効果というか発見ですが、生徒さんたち、もしかして前より集中して勉強してる?

気のせいかもしれませんが、この子こんなに集中して勉強出来る人だったっけ、という人が複数人いらっしゃいます。

画面を通してだと先生にずっと見つめられているような気がするんでしょうかね。

面白いですね^_^

 

塾では以前から、各科目の進度を確認するための「ワーク達成表」を使用していましたが、これに急遽「勉強手帖」なるものを作って生徒さんにお渡ししています。

この「ワーク達成表」「勉強手帖」が、今の生徒さんと私を結ぶ頼もしいツールになっています。

毎日の授業が始まると、まずこの二つを確認して、生徒さんのテキストの進み具合や勉強時間を教えてもらっていますが、これがとても重宝しています。

今年新たに準備した「勉強手帖」ですが、これは毎日の時間を管理するものです。

予定の時間ではなく、実績のみの時間です。(本当は予定もあると一番いいのですが、そうするとハードルが一気に上がってしまうので、まずは実績のみです。)

 

主には勉強時間の実績を記入してもらうのですが、それ以外の時間(学校、部活、食事、休けい)も記入してもらうことで、少ない時間の中から何とか勉強時間を見つけてもらい、勉強のリズムを早く作ってもらいたい、と思っていました。

 

ところがこのコロナです。

 

長期休校となり、逆に子供達には時間が有り余っている状態です。

この有り余る時間の中から、果たして子供達は、勉強時間をどれだけ割り当ててくれるでしょうか?

残念ながら、自力で時間を管理出来る子はほぼおりません。

そこには親御さんや、塾の管理が必ずと言っていいほど必要となってきます。

 

休校となってから2ヶ月が経ちましたが、子供達の学力に大きな差が出てきているのは明らかです。

塾の生徒さんにつけてもらった勉強手帖では、最初1週間での勉強時間が、一番少ない人で6時間、一番多い人で44時間でした。

その差38時間!

 

これは、普通に学校に行っていた場合には出ない差です

 

休校となった3月から今日まで9週間過ぎているので、単純計算で38時間×9週間=342時間もの勉強時間の差が出来ていることになります。

これで学力に差が出ないわけがありません。

この休校措置があと何週間続くか分かりませんが、この差はさらに広がります。

 

また一番心配なのは、学校が再開してからおそらく始まるであろう「猛スピード授業」に、着いて行けなくなる子たちが続出するのではということです。

今はそのために、出来るだけ予習を進め、本来習っているであろう単元を着々と進めておくことが重要です。

 

5月の連休といっても基本は自宅にいるでしょうから、この期間も十分勉強時間は確保できるはずです。

塾もお休みにするはずでしたが、連休中に4日間、『オンライン勉強会』を実施することにしました。

インターネット上に「自習室」を作り、そこに塾生さんそれぞれが映像付きで参加してもらい、毎日3時間をそこで勉強しながら過ごします。

勉強内容は何でもOKですが、必ず自分の体の一部(手元など)が映るようにします。

そうすることで、生徒さん同士で意識し合いながら、勉強しないといけないという状況になるといいなと思っています。

 

今日で2日目のオンライン勉強会が終わりましたが、ほぼ全員が参加して、学校から出された宿題をやったり、教科書を先読みしたりしてたようです。

小・中・高校生が一緒に勉強している感じもなかなか良かったです。

 

今までこの塾には自習室がありませんでした。

理由は単純にそのスペースが無かったからなのですが、今回たまたまオンラインにしたことで、念願の(?)自習室が出来てしまいました(^^)

 

新型コロナの影響で嫌な事ばかりが続きますが、その中でも少しでも何か生徒さんの力になれるような「新型わかば学舎」になりたいと思います。

 

『やれることは全てやる』の精神ですね。

 

2020年5月2日 | カテゴリー : 塾の最近 | 投稿者 : わかば学舎